旭モールディングは射出成型を利用した独自工法で良質な切削試作用板材料を提供している。それが積層成形法から得られる積層成形ブロック『Ｌ–ｃｕｂｅ』だ。

開発期間の短縮・開発費用の削減を実現！

Ｌ–ｃｕｂｅは独自開発の金型を用い、樹脂ペレットから３〜４㎜厚で１層ずつ射出成形を繰り返して作る積層状の切削用板材料である。肉厚材料で最大の問題となるボイド（気泡）の発生を抑制し、試作時にこのＬ–ｃｕｂｅから予定の形状に切削することで、量産品に相当する精度の高い切削品を得て精確な評価をすることが可能である。結果、機械的性質・熱的性質・化学的性質・電気的性質・物理的性・意匠デザイン・２次加工性の特性を試作時にカタログスペックに準じた正しい評価・検証ができることでそれに基づく設計変更が可能となる。さらには試作期間の短縮、開発コストの削減など大きな効果を生み出すことができる。

新たにＰＬＡ、ＰＢＡＴ（植物由来の生分解性樹脂）、 結晶性の難密着性のＬＣＰ（スーパーエンプラ）、ＰＡ、ＰＢＴ（汎用樹脂）などの積層ブロック化に成功。現在では認知度も高まり、様々な分野から引き合いがあり、順調に売り上げを伸ばしている。