設立75周年のマツバラは、創業時よりＦＣ小物に特化した専業メーカーとして、高品質の小物鋳物・薄型鋳物を手がけてきた。納期管理、生産管理、品質管理体制は業界でも評価が高く、自動車分野を筆頭に、農業機械、建設機械、家電など幅広く、メイド・イン・マツバラの部品は世界中に広がっている。

手間のかかる鋳物や複雑な形状の鋳物も同社の得意領域で、約３０００に及ぶ金型を保有。生産ロットに応じて金型は、１面型、１／２（ハーフ）型、セグメント（キャビティ１個から）と幅広く対応。金型の材質もＦＣ、アルミ、樹脂と予算に応じ少ロット生産から、量産に移行する場合も柔軟に対応している。さらに創業時から納期の遵守に強くこだわり「納期遵守率99％」という圧倒的な実績を誇る。

デジタル技術の導入にも意欲的に取り組み、キュポラによる高温溶解技術による切削加工性の高い鋳物づくりを行っている。高い切削加工性に加え、バリ取り不要、中子省略、確かな寸法精度と材質保証を誇るオンリーワンの製品により、加工における生産性の向上を後押しする。その他、低臭気レジンコーテッドサンド、極薄・低臭気・低不良シェルスタック工法「Ｃ，ｓ鋳物」、高精度データロガーを使用した熱分析装置などの独自技術を次々と開発し、溶湯管理、砂の管理、造型機の精度管理等、きめ細かな管理を徹底することで高品質・高精度の製品づくりを実践。鋳造から加工までを一貫して行う体制も整えており、安定供給できる。

また、同社では鋳物工場特有の臭気が圧倒的に少ない。「ニオイを消す」独自技術も開発し、さらに働きやすい工場を目指す。

今後も独自の技術や研究開発に力を注ぎ、「マツバラにしかつくれない」鋳物づくりを行っていく。