株式会社名古屋化学工業所

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名古屋化学工業所が拓く、高機能ポリイミドの未来 透明性、多孔性、可溶性といった新時代の素材革命
優れた耐熱性、電気絶縁性、機械的強度で知られるポリイミド樹脂は、エレクトロニクス、自動車、航空宇宙といった様々な最先端産業で不可欠な素材だ。長年にわたり高機能材料の開発に取り組んできた名古屋化学工業所は、この汎用性の高いポリイミドに、従来の常識を覆す新たな特性を付与した「多孔性ポリイミド」「透明ポリイミド」「可溶性ポリイミド」といった革新的な製品群を提供している。こうした独自技術は、素材の可能性を大きく広げ、未来の産業ニーズに応えるものだ。
また、これらの特殊ポリイミド製品は、先日開催された「高機能Week」および「ケミカルマテリアル」展、松尾産業のブース内で出展され、来場者から大きな関心を集めた。実際に、軽量化や光学用途、環境対応プロセスなど多様なテーマで具体的な相談が寄せられるなど、展示会でも高い評価を得ている。
透明ポリイミド:光学分野に革命を
従来のポリイミドの最大の弱点であった「光透過性」を克服。分子構造の工夫により、可視光領域での透過率を大幅に向上させ、高い透明性を実現している。この透明ポリイミドは、従来の黄色みがかった色調を改善し、光学的特性が求められる最先端分野での応用が期待されている。
多孔性ポリイミド:軽量化と機能性付与
ポリイミドに微細な空孔(ポア)を導入した多孔性ポリイミドは、軽量でありながら高い表面積を持つことが特長。この特性により、フィルター材料、断熱材、吸音材などへの応用が可能となる。特に、ポリイミド本来の優れた耐熱性や耐薬品性を維持しつつ多孔質化することで、過酷な環境下での使用に耐えうる高性能フィルターや、航空宇宙分野での軽量断熱材としての利用が期待されている。
可溶性ポリイミド:プロセスの簡略化と環境負荷低減
可溶性ポリイミドは、一般的な溶剤(DMAc、NMPなど)への溶解を可能にし、しかもイミド化処理を行うことなく使用できる。これにより、製造プロセスの大幅な簡略化と低温化が実現。また、作業環境の改善やVOC(揮発性有機化合物)排出の抑制にもつながり、環境に配慮した製品開発が可能となる。
未来を創造する素材提供企業として
同社は、これらの特殊ポリイミド製品を通じて、顧客の具体的な要望に応えるカスタマイズ製造も展開している。材料設計から評価、供給までの一貫した体制により、半導体や医療など成長分野における用途開発を積極的に進めている。
今後も独自の技術開発力で高機能樹脂材料の未来を切り拓き、持続可能な社会の実現に貢献していく。
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基本情報
| 企業名 | 株式会社名古屋化学工業所 |
|---|---|
| 設立 | 1949年5月 |
| 代表者名 | 岡田 卓也 |
| 資本金 | 40,000,000円 |
| 連絡先 | 〒463-0002 愛知県名古屋市守山区大字中志段味字西原2813 電話番号:052-736-0428 FAX:052-736-0423 |
| ウェブサイト | https://www.nagoyakagaku.co.jp/ |
製品情報
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2025.02.28更新
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