精密プレス部品、精密板金部品を中心とした試作に特化したクロダ精機は、まだ世の中にない“はじめてのモノ”をつくる数少ない企業である。特に、端子、コネクター、バスバーなど電子系の板金品を得意としている。年間350日稼動の「コンビニ工場」をコンセプトに、4時間以内の見積もり回答や納期までの期間が早いのが特長だ。同社は、多種多様な加工設備を取り揃えており、加工に使用する素材も適切な在庫量を常時確保。受注から加工まで1人の技術者が1つの案件に責任を持つ形で担当し、技術者の多能工化で短納期を実現している。また、樹脂インサート成形によるユニット化試作やモーター積層コアといった機能部品の試作、協力ネットワークを活かした表面処理、熱処理までトータル的に対応。

注文の中には、形状・コスト的に量産には困難な図面や、厳しすぎる公差ケースがある。テクニカルサポートと称して、作り手の立場から検証して、顧客に最適化への提案も行っている。