日さくは、さく井工事のリーディングカンパニーとして全国各地における豊富な地下水開発の実績を積み上げ、アフリカ・中東・アジア・中南米においてもODAの地下水開発案件で多くの実績を持つ。近年の建設投資として、新設に替わり既存施設の更新や維持管理業務の必要性が求められており、同社は既設井戸の能力の回復と維持管理に注力し、独自技術のアクア・フリードシステム（二酸化炭素ガス注入で驚異的な揚水能力の回復）・リニューウェル工法（内装管抜管工法）等で顧客の要望に応えている。

リニューウェル工法（特許：第4662907号）

劣化した内装管を新規開発したスピアと高周波振動掘削装置(東亜利根ボーリング)を使用して抜管し、新しい内装管と入替えることで揚水能力の回復を図る。地下水規制区域内で井戸の掘り替えが不可能、掘り替えが許可されても揚水量が規制されてしまう地域でも既存井の改修として認められる。また、規制地域外であっても新たな井戸の掘削用地の確保が困難な場合にも対応できる。加えて、二重・三重の内装管設置井戸の内外の目詰りを効果的に解消できるアクア・フリードシステムを組み合わせることで、さらに大きな揚水能力の回復を得ることが可能である。

アクア・フリードシステム（米国STI社特許）

井戸の揚水能力の減退の原因となる井戸内外の目詰りを他の工法よりも高い洗浄力を以って解消し、二重・三重ケーシングを設置している井戸にも大きな効果を発揮している。さらに、同じく二酸化炭素ガスを注入するアクア・ガードシステムで維持管理することで、井戸の能力の減退を防止する。

CSMT探査

同社調査部門では、従来よりも高い精度で深度1000～1500mまでの探査を可能にしている。温泉開発調査を初め地下構造調査や深部地下水調査などに大きく貢献する画期的な技術であり、さらに地熱熱源調査などいっそう幅広い活用が期待できる。