静岡県沼津市に本社を置く山崎工業は大手機械メーカー鋳造工場内にて、鋳仕上げの請負をきっかけに、次工程である焼鈍処理、ショット・サンドブラスト、プライマーと言われる下塗り塗装まで業態を広げてきた。大きいものでは40ｔにもなる製品を扱うため、同エリア唯一の大型な設備を導入。同社周辺地域には大型製缶品の製造企業が多数存在する事もあり、50年以上の安定的な実績を残している。

次の50年に向けて…

同社は、請負現場の鋳仕上げを除くと、焼鈍・ブラスト・塗装が３本柱であるが、焼鈍処理は特殊であり、大変安定しているが大きく成長する分野ではないことや、ブラストは塗装前の下地処理工程のためブラストを拡充すれば、自然と塗装は増えるとの根拠から新たなチャレンジとして、薄物や精密なもの用にレーザーブラストやドライアイスブラストを導入し、新事業として模索中である。
ネットなどから情報発信をすることでの引き合いには無料でテストを実施し、テストを重ね数多くのデータ蓄積や知見を得ることで、最良の問題解決に繋がる様々なブラストの組み合わせ方法などのノウハウを現在蓄積している最中である。

【各設備能力】

●焼鈍…焼鈍炉×3、最大ワーク寸法：L10ｍ W3.7ｍ、重量：40tまで対応
●ショットブラスト及びサンドブラスト…最大ワーク寸法：L14ｍ、重量40tまで対応
●塗装…塗装ブース×3