X線はエネルギーを持つ荷電粒子の性質を持つが、広く普及する信号積分方式のX線画像検出器では、X線粒子のエネルギーは計測できない。X線計測技術は、まだまだ進歩の途上である。

そんな中、ジョブはX線粒子エネルギーを4つのエネルギー帯域に分け高速に計測可能な、エネルギー分解型フォトンカウンティングX線検出器と、連続Ｘ線スペクトルのエネルギー情報を利用し、検査対象のX線投影方向の物質を特定する技術（Xprism®）の開発に成功。従来の検出器と比較して、ひとつひとつのX線フォトンを検出し、ノイズ成分をカットする事が可能となり、コントラスト分解能と感度が高い画像情報とエネルギー情報を組合わせ、医療用途から非破壊検査までＸ線応用を格段に広げた。

過去30年X線発生器の設計開発販売を手掛けてきた同社は、本検出器の市場投入で、多岐に渡る応用分野で、X線検出のソリューション型ビジネスへの転換を図っていく。