テクロムは、環境分析においてこれまで手作業で行われていた捕集部材のコンディショニング作業を自動化し、効率的に行うための装置を開発している。
　ＴＳＣ–20は、熱脱離装置で使用する捕集管を同時に20本コンディショニングする装置で、独自のメカニズムにより競合製品を遥かに凌ぐ生産性と使いやすさが評判だ。捕集管を取り付けるチューブコンテナのアタッチメントを取り替えることにより、様々な捕集管に対応でき、冷却ファンの採用により冷却時間が短縮され、効率的にコンディショニングが行える。

　またＳＨＣ–３は、自動車部品の放散試験に適応したサンプリングバック専用の洗浄装置。滋賀県東北部工業技術センターとの共同研究により開発し特許も取得した「加熱加湿洗浄法™」を採用し、全自動洗浄を実現。手持ちの乾燥機に取り付け、簡単なパラメーターを入力するだけで、同時に３枚までのサンプリングバックを洗浄可能。大容量バック対応の装置も取り揃え、顧客要望に応じたカスタマイズにも柔軟に対応している。

　同社は、環境分析を陰で支えるコンディショニング装置の専業メーカーとして、高度な分析に応える装置開発に注力している。