２０１６年８月１２日、睦化学工業内の樹脂溶融しながら紙にコートする押出機の排気ダクトで原因不明の火災が起きた。定期的にダクトを交換しており、さらに事故の起きにくい朝の段取中の時に発生。事故後の復旧作業で、紙粉混じりの油分が室内の排気ダクトから外のダクトまで付着していることが火災を拡大する要素の１つと考えられたことから、その後、全ての排出ダクトの清掃・交換を行ったが、「同じ方法で復旧しても同様の原因不明の火災が発生するのでは？」という懸念から当初検討していたフィルター装置を急遽取り止め、この業界では初となる「水を使った排出システム」を導入した。メーカーでの仮テストやテスト機を同社の本機に設置し、稼動させた結果、目で見て明らかに効果が出ている事が確認され、本格的な導入に至った。

同社では製造業ならではの火災に繋がる事故の原因データを共有化し、事故率を下げることが必要との考えから、メーカー（アコー 千葉本社）にも賛同を得ながら、今後も事故防止対策に関する情報提供を続けていく。

また業種問わず、日本の全ての製造メーカーが低価格で安全と環境を確立し、両立出来るように技術共有化を進めている。