様々な業界において、もはや印字検査は製造ラインにとって常識となっている。そんな中、マイクロ・テクニカは新たに真贋判定という常識を持ち込もうとしている。
同社は1981年の創業以降、いち早く大量生産を行う製造ラインに対応可能な文字検査やバーコード検査を実現し、特に印刷・医薬品・食品業界において画像処理のリーディングカンパニーとしての役割を担ってきた。
そして2017年、検査にて培った実績を基に、真贋性を判定するシステムである「KiiSpot（キースポット）」をサトーヘルスケア㈱と共同開発をしている。真贋判定への着目は、検査システムのサプライヤーとして業界のニーズ、動向を把握してきた中で得られた発想である。世界的に医薬品の偽造や横流しが横行しているという実情を実際に現地に赴いて目の当たりにし、業界をサポートすべく生み出されたものだ。

KiiSpotは既存のバーコード類の付近に特定のマーク（偽造防止マーク）を暗号アルゴリズムにより複数印字し、同じコードを印字されたものであってもその偽造防止マークにより真贋性を判定できるという仕組みである。偽造防止マークはスマートフォンの専用アプリで簡単に真贋判定でき、また、企業毎に暗号アルゴリズムを変えることで、より強度の高い偽造防止が実現できるよう、開発を目指している。
グローバル化が進む昨今、新たに国内業界の保護というテーマで積極的に寄与していく構えである。