大勢シェルは中子製造、中子関連装置開発･販売を行い、あらゆる中子の造型に対応できる技術、ノウハウを提供し、今年で50年を迎える。鋳造製品を製造する時の中空部分になる砂型が中子と呼ばれ、精密な鋳物製品を残して消えて行く黒子役として、鋳物製品を作るために欠かせない存在だ。中子製造は、自動車部品、建設関連、農業機械、船舶関連、油圧関連など多岐に渡る。

高精度な中子を造り上げる技術を持つ同社は、「難度の高い仕事を頼むなら大勢シェル」と言われるほどの、生産量を誇るまでに成長を続けている。また、中子屋としての発想をフルに活かし開発したのが、作業効率・品質ともに大幅アップを可能にした連続２次焼成炉、砂の乾燥で流動性を向上させるプレヒーター。良質な中子と生産の合理化に貢献できる装置として、国内外から注目を浴びている。古代よりの伝統技法として伝えられてきた中子に更なる付加価値を付け、守り続けていく企業である。