V-Powerは2013年、バイテックホールディングスが新電力業界に参入する際に設立された。バイテックグループが全国各地に保有する豊富な太陽光発電所で生み出された再生可能エネルギー電力の小売事業を手掛けている。高圧・特別高圧の需要家に低コストで安定した電力を供給しており、今年4月からは50kW未満の低圧にも市場を拡大。同グループの太陽光発電所だけでなく、自前の天然ガス発電所によるクリーンエネルギーの電源も保有しており、沖縄を除く全国で電力供給が可能だ。

季節や天候、気温など、過去のデータを分析しながら、自社の発電量と顧客が消費する電力を予測し、計画を策定。電力需給の管理・調整を取引所を介して行う。このノウハウが経営の肝となっている。

太陽光以外のベース電源となる、水力やバイオマスといった再生可能エネルギーの開発や、地方自治体や大手企業との協業による地域新電力会社設立や運営サポートなどのコンサル事業の展開により、エネルギーの地産地消や地域経済の活性化にも貢献している。

上場企業グループという安定基盤を持ちながらも、将来はIPOも目指しているベンチャーマインドに溢れる企業だ。