中金は、航空機分野のアルマイト処理のパイオニアであり、特に防衛品向けのMIL規格に適合した処理を中心に行っている。

PEO

PEO（Plasma Electrolytic Oxidation）
火花放電（プラズマ発光）下で絶縁皮膜の生成を行う陽極酸化法。アルマイト皮膜に比べ、付きまわり性がよく、皮膜強度に優れたセラミック皮膜が得られる。また、角部の「割れ」を解消し、角部にも均一の皮膜形成が可能。

このPEOの技術はマグネシウムやチタンへの処理も可能である。

PEO “white”
●マイクロビッカース硬度：Hv800〜1100
●皮膜厚さ：２０～５０μｍ
●外観：皮膜は“白色”

PEO “black”
●マイクロビッカース硬度：Hv５００～６００
●皮膜厚さ：７～２０μｍ
●外観：皮膜は“つや消し黒色”
●撥水性均一皮膜処理が可能

BSAA

BSAA（Boric Sulfuric Acid Anodize）
クロム酸皮膜の代替処理であり、完全ノンクロムの環境対応型の陽極酸化皮膜。無色透明・高耐食性で、染色皮膜対応が可能。