サン樹脂は、汎用樹脂からスーパーエンプラまで、変り種ではCFRPやエラストマーなど、あらゆる樹脂の加工を手掛けている。3次元（3D）切削加工や高精度加工、大型加工ができる設備を有しており、手加工においては接着や溶接、曲げや透明仕上げなど用途に合わせた最適な加工を様々な顧客に提案している。金型が不要で小ロット多品種の加工が可能であり「金型を起こす前に形状や性能の確認をしたい」「寸法を確定できないので0.05㎜刻みで寸法を変えて製作したい」「そんなに数量が見込めないので金型の費用を償却できない」といった開発者の要望や悩みに応えている。

現在同社は、航空宇宙産業と医療産業向けの体制構築、技術開発に取り組んでいる。航空宇宙産業向けの品質マネジメントシステムJIS Q 9100を今年6月に取得し、業界の顧客から要求される厳格な品質保証体制を構築した。技術開発では、成形メーカーと協力して顧客指定の性能を持った厚肉材料を削り出して形にするサービスに取り組んでいる。射出成形では通常数ミリの肉厚しかできないが、25ミリの厚肉材料を成形、それを当社の樹脂加工技術で形にする。その結果、「色」や「性能」など規格にはない顧客指定の材料の加工品を小ロットで提供する事が出来る。その技術を集約して、9月24日～26日に名古屋市中小企業振興会館吹上ホールで開催されたエアロマート名古屋2019に出展し、多くの来場者にアピールできた。