群馬県太田市に本社を構えるビー・テップは、油水分離装置や配管内の水処理装置といった設備改善装置を開発販売し、顧客に有益なテクノロジーを提供している。

薬剤不使用で配管内をクリーンに！

配管内の流量を外部から超音波を当てて検査する装置である超音波流量計は、伝搬時間差（トランジットタイム）方式での活用が日本では主流だったが配管内にサビが多いと超音波が届かず、正確に測れないという問題があった。これらの不純物やサビは従来人の手で清掃したり、洗浄剤などの薬剤を混合して除去する等、作業の手間や薬剤費が多くかかっていた。

同社が輸入・販売する装置『スケールウォッチャー』は、配管内の水に含まれるカルシウムやシリカなどの成分、そして発生し付着するサビを電磁場を利用して軟化除去する。同装置の設置により薬剤などを使わずに管内をクリーンに保つことができ、大幅なコストカットが実現。装置の取り付けも簡単であり、使用している配管の外側から取り付けるだけで既に溜まっているスケールの除去も可能、配管の寿命が伸びて傷んだ配管の交換が少なくなる。また空調設備に使われるクーリングタワーは、スケールウォッチャーを設置するだけで水の使用量も50％～80％と大幅に削減可能となる。

油の再利用を可能にする油水分離装置

工場や飲食店などの廃油処理装置では多くの場合、油が水やゴミと混ざり再使用することができず、凝固剤を使い汚泥として産業廃棄物処理される。水と油の分離を進めて油分のみを回収できる同社提供の「B-COS」は、下水道や設備に油が流れ込むのを防ぐことができる油水分離装置である。同装置も薬剤を使用しておらず油を固めずに回収するため、産業廃棄物を減らして様々な再利用も可能だ。
生活に不可欠な水と油をより良く活用できる製品群は、環境改善に大きく貢献する。