自由落下式定量供給弁 「リーフシャッター」

創業60年の大日ハンソーはバケット、スクリュー、パイプなどの搬送機具やコンベヤの製造を行っているが、この度開発した「リーフシャッター」は、ホッパやシュートなどの排出ロに取付けて使用する独特な定量調整弁で、カメラの絞りのように同心円状に開閉するリーフによって全閉から全開まで流量を自在に調整することができる。開閉調節で流量制御1パルス（0.72度）対応なため、微粉材料、穎粒や穀物粒の配合、混合、サンプリング、袋詰め作業など用途に適している。

同製品の大きな特長は、スクリューを使わず排出口を絞るような開閉構造のため、搬送物が潰れにくく、金属の摩耗・摩擦による異物混入も防げる。また、摩耗・摩擦による異物の発生やオーガスクリューのような圧力と摩擦による発熱がないため、原料の品質を保ったまま供給できる。食品工場、化学、医薬品をはじめ、あらゆる粉粒体を扱う分野での使用も想定している。顧客現場の声を形にするたゆまぬ努力が、同社をカスタマイズメーカーへと押し上げた。