2020年に開催される国際的大会へ向けた「羽田空港ロボットプロジェクト」に選ばれた小型ロボットの導入が各所でスタートしている。開発するのは、2016年設立の「ドーナッツロボティクス株式会社」。代表取締役の小野泰助氏に聞いた。

ロボットが設置される場所や用途は？

現在、導入実験しているのは、空港・高齢者施設・大型商業施設など。受付や案内所においては、多言語対応・翻訳で人の負担を減らし、高齢者施設では高度な顔認識技術で居住者の生活を見守ります。
海外展開に積極的と伺っていますが？
シンガポール、中国、フィリピン、UAEなど各国に子会社を設立します。子供さんへのロボットによるSTEM教育に力を入れたい国は多く、BtoG（政府への導入）の展開も考えています。

ロボット作りに重要な点と好調な理由は？

とにかく、社会問題の解決に焦点を当てて、ハードとソフトを開発しています。ロボットを作るのは人間ですから、なにより私達自身の人間性と洗練が重要だと思っています。販売台数も大切ですが、ユーザーの「幸福指数」（ロボットに触れ、どのくらい幸せを感じたか）こそ、最も重要な指標だと考えています。

今後の展望は？

5G時代は、ロボットの時代。世界中でその時代は一気にやってきます。私たちは、小さな日本のベンチャー企業ですが、世界中で社会問題を解決するチャンスに恵まれています。ロボット技術で、世界に少しでも幸せが増えるよう、力強く進みたいです。