宝泉プレシジョンは、群馬県板倉町にめっき処理の新工場を建設した。処理能力の増強によって新規顧客の開拓を推進するほか、電気自動車（EV）やハイブリッド車（HV）、燃料電池車（FCV）で使うモーターをはじめとする自動車部品の需要増に対応する。

新たな設備導入で生産能力を強化する

新工場は、亜鉛めっきと亜鉛・ニッケル合金めっきの処理を中心に手がける。手狭になってきた既存の新田工場（群馬県太田市）を補完する狙いのほか、新たに長さ３メートル程度の処理も可能な設備も導入した。新規顧客の開拓や事業継続計画（BCP）に基づくリスク対策の拠点として活用するため設置を決めた。工場内には、コンピューター制御によって自動化可能な最新設備を導入。熟練技能を置き換えることで、処理速度や品質の向上に役立てる。同社は亜鉛系合金めっきにより高耐食性や電気伝導性、耐摩耗性といった機能を高める処理技術を保有。主力の自動車向けのほか、電機産業向け等にも供給している。