クールジェットシステムⓇを開発した大冷工業が提供する、ニューバージョンの猛暑対策システム「Innovat’air イノベーター」が注目だ。

これまでダイカスト、熱処理など内部発熱が膨大な工場に対して提案してきたクールジェットシステムⓇは、水の気化放熱の原理を使い、大風量の涼風で作業員の体感温度の低減を行ってきた。しかし、水の気化放熱を利用すると「絶対湿度」が上昇し、内部発熱があまり大きくない施設においてはその涼風効果を十分に得ることができなかった。そこで同社は灼熱の国インドで販売されているATE社の新しい気化放熱設備の独占販売契約を結び、日本に輸入することを可能にした。Wet回路とDry回路を分けることで、大風量の屋外空気を少ないエネルギーで冷却することが可能になる。一般的な空調機と比べれば冷却効果は劣るが、通常の設計外気温度以上となる昨今の温暖化状態での外気処理、一般空調機の吸い込み熱負荷の除去、大量の空気を冷却給気することで避難所や体育館等の冷却と換気の両立を目指すことができる。