地盤改良機や地質調査機のメーカーであるワイビーエム（佐賀県唐津市）の杭芯位置誘導システム「Ｙ–Ｎａｖｉ（ワイ・ナビ）」がＮＥＴＩＳに登録された（登録番号：ＱＳ–２３００４０–Ａ）。ＮＥＴＩＳとは、国土交通省が新技術活用のため、新技術に関わる情報の共有及び提供を目的として整備したデータベースシステムであり、登録されると地方整備局等で情報共有され、公共工事等に積極的に活用されるようになる。

ＩＣＴ地盤改良工の最適解

Ｙ–Ｎａｖｉは、ＩＣＴ固結工（スラリー撹拌工）に準拠したＩＣＴ施工管理システムで、ＩＣＴ地盤改良工に求められる事前計画、抗芯位置誘導、施工履歴データによる出来形管理までトータルな対応が可能。設計データから作成したマシンガイダンス用データをＩＣＴ地盤改良機（ＧＩシリーズ）にダウンロードし、改良体の施工位置を表示する。また、ＩＣＴ地盤改良機の機械姿勢などのデータから自動補正を行うので高精度な位置誘導が可能。施工足場に凹凸があっても正確に誘導が行える。誘導時にロッド先端の中心部の位置を求める２つのアンテナは専用ブラケットに取り付けられており、脱着が容易で元どおりに取り付けることができるため、アンテナ復旧時もキャリブレーション無しで、すぐにＩＣＴ施工が行える。

１台のディスプレイ装置で位置誘導から施工管理までの機能を表示、管理できるので、運転席は無駄なくスッキリし、施工に集中できるとオペレータからは好評である。

Ｙ–Ｎａｖｉは、建設現場を魅力ある現場へと劇的に変えるＩＣＴ地盤改良システムとして、２０２０年の発売以来、72件の工事での採用実績を持つ。