繊維資材メーカーである小泉製麻は、輸送梱包分野・農業分野・土木分野・緑化分野と多岐にわたり、次世代の市場にマッチした高付加価値資材の開発・提供を進めている。最近では、農薬だけに頼らない、ＩＰＭ（総合的病害虫・雑草管理）のための資材開発も行っている。

畦畔緑化の新発想!!除草コストを大幅軽減!!

同社の「べた～とシート」は、２種類の織り方を細かくパターン化したシートで、雑草管理に重点を置いた資材となっている。従来の防草シートの技術を活かしつつ、植栽した地被植物の根の活着は促進するというＷの機能を併せ持つ。草丈の低い植物がシートを覆い、地面と一体化させることで土壌流出防止効果が得られる。

必然的に化学農薬の使用量が減り、除草作業の効率化と軽減化を図れることで、人に対する健康リスク低減と維持管理コストの大幅削減が実現する。無機質な防草シートを設置するだけでなく、緑の整った状態に保てるため、美観維持向上にもつながる。また、農地周辺だけではなく、都市の自然環境の改善や向上にも役立つだろう。