ＢＳＩグループジャパン（英国規格協会）（神奈川県横浜市）は、規格策定、製品やマネジメントシステムなどの認証、試験、検査、品質保証および教育・研修サービスを提供。

現在、デジタル化が進む建設業界でＢＩＭ成熟度を客観的に評価するニーズが増えている。規格策定を支援する同社は、ＩＳＯに基づく「ＢＩＭ Ｋｉｔｅｍａｒｋ（カイトマーク）」認証を提供。ＢＩＭの取り組みを具体的に評価する国内唯一の認証として注目されている。ＢＩＭ Ｋｉｔｅｍａｒｋ認証を提供することで、ＩＳＯ１９６５０シリーズに準拠する「ＢＩＭレベル２」相当の実施能力を国内外の発注者に証明できる。

共通規格の導入で生産性は向上

世界で初めてＢＩＭ Ｋｉｔｅｍａｒｋ認証を取得したドバイ国際博覧会の鉄道線路延長プロジェクトでは、施工段階の手戻りが減少することによる生産性が向上し、最大15％のコスト削減、平均15％の時間節約を実現。さらには認証を受けることによって、海外市場への参入が容易になり、国際競争力を高めていくことができるため、日本でも大手ゼネコンやディベロッパーなどのＢＩＭ Ｋｉｔｅｍａｒｋ認証の引き合いが増えている。ＢＩＭ運用状況を見直し、認証基準に最適化していくことを検討してみてはいかがだろうか。

現在、ＢＩＭの基本的規格であるＩＳＯ１９６５０–１、２の認証が主流だが、海外では資産運用フェーズのＩＳＯ１９６５０–３、情報管理セキュリティーフェーズのＩＳＯ１９６５０–５に認証のトレンドが移行しつつあり、日本での対応も進める。