３Ｄシステムならではの高精度な干渉チェックを実現

川田テクノシステム（東京都千代田区）は、７月にＶ–ｎａｓＣｌａｉｒ Ｋｉｔシリーズから新たにＭＡＩＳＥＴＳＵ–Ｋｉｔ（マイセツキット）とＤＥＮＫＹＯ–Ｋｉｔ（デンキョウキット）をリリースした。

既設埋設物の３Ｄモデル作成を行う「ＭＡＩＳＥＴＳＵ–Ｋｉｔ」は、あらかじめ用意した３Ｄ地表面サーフェスに平面図イメージを重ねて、管径・土被り等を専用画面で入力しながら始終点をトレースすることで、簡単に既設埋設物の３Ｄモデルを作成することができ、下水道管路の始終点にはマンホールを自動的に配置することも可能。既設埋設物の干渉チェックにおいては、管路中心線上の縦断面形状が表示され、平面と縦断の曲率の重なりや離隔領域内の既設埋設物の干渉状況が警告色で表示されるため、確実に干渉の見落としを防ぐことができる。

また、当該画面上で干渉箇所を回避するよう、管路の縦断編集も簡単に行える。直感的な操作による３Ｄ既設埋設物モデルの作成により、高精度な干渉チェックを実現することで、工事現場での手戻りを防ぐとともに、干渉が発生した場合にも、３Ｄモデルによる可視化が可能なため、関係業者間との協議時間が大幅に短縮され、正確かつスピーディーな施工が行える。また、「ＭＡＩＳＥＴＳＵ–Ｋｉｔ」は、電線共同溝３Ｄ配置検討システム「ＤＥＮＫＹＯ–Ｋｉｔ」とのシームレスな連携が可能である。

今後の機能アップ予定

■ 各種地下埋設物の対応形式拡充
■ ２次元図面作成機能の拡充（平面図自動旗揚げ等）
■ 施設管理機能の拡充（データ作成出処（紙台帳／試掘／レーザー探査等）、作成日等のモデル作成履歴を考慮した属性情報付与）
■ レーザー探査の解析データや試掘の３Ｄ計測データ等から出力された地下埋設物に関するデジタルデータとの連携