創業１３０周年を迎えた富田製薬は、苦汁を原料とした塩基性炭酸マグネシウムの合成に成功して以来、無機化学工業のパイオニアとして研究、技術の確立を推し進め、社会に貢献してきた。国内事業拠点のほかに、アメリカにもニュージャージー支店を置き、生産拠点として本社工場、徳島工場、川崎工場を設けている。

同社の主力製品である多機能賦形剤フローライト®は、独特の結晶構造を持った無機系機能性素材で、驚異的な吸水・吸油性と優れた成形性を持つ。他のケイ酸カルシウムには見られない花弁状構造をしており、極めて大きな細孔半径と細孔容積を実現。

また同社は、会社と従業員の健康を第一に『健康経営』を推進するため、製薬業界に求められる薬事コンプライアンスを遵守し、職場環境の整備を行い、ソフト・ハード両面の施策を継続して進めている。創業１３０周年イヤーでもある２０２３年度は、第５次中期経営計画の最終章であり、創業者の精神「飽くなき探求心」「たゆまぬ努力」「果てなき熱意」を根本に次のフィールドへ向けての土台を固める方針だ。今後も世界が注目するスペシャリティ企業をめざして、研究開発型チャレンジ企業であり続けていく。