田巻製作所は、ガソリン携行缶の製造をはじめ、プレス加工等の金属加工を行っており、油圧プレス機を用いた絞り加工、気密性の高い溶接が可能なシーム溶接を得意としている。

プレス加工のなかでも難しい絞り加工では、１枚の材料から様々な立体形状に成形できるため、溶接などの接合工程を減らすことができ、材料のつなぎ目がない強度のある製品を製作可能。また１５０ｔのクランクプレス機が３台あるため、複数の工程を連続加工することが可能で、鉄だけでなくステンレスやアルミなど、様々な材質を加工できる。シーム溶接では、気密性が必要とされる４・５Ｌ用ガソリン携行缶から２００Ｌホームタンクなど様々な大きさ、材質、板厚のものを溶接してきた。材料の精度に依存せず、気密性の高い溶接が可能。

同社は、プレス加工から気密検査で社内一貫体制で生産。品質においても、危険物保安技術協会が定めるマニュアルに従い、全数気密検査を実施。また同協会が発行する安心・信頼の証明である試験確認済証を１９９３年に全国で初めて取得した。長年培った確実な技術力をベースに、安全性基準を満たしている確かな製品を提供していく。