・使用温度は600～900℃!
・オールラウンドタイプで銅や鉄系合金一般に!

通常ろう付においてフラックスは欠くことの出来ないものであり、その作用も極めて重要で、ろう付性はフラックスの良否によって決まるといっても過言ではない。

フラックスの選択は、ろうの選択と同様に健全なろう付け継ぎ手を得るために重要なファクターであり、母材の性質などろう付条件に最適なフラックスとろうを選ぶ必要がある。特に全てのろうに合致する万能フラックスは無く、一つのろうに対して一つ以上のフラックスが存在するほどまでにろう同様、フラックスはデリケートなものである。

シル化成で取り扱っている「シルフラックス」は、オールラウンドタイプで溶融温度の低い銀ろうで、銅や鉄系合金一般に用いられる。フラックス自体のぬれ性・流動性が優れており、被覆が良いので再酸化を防止する。また、塗布性が良く加熱中も垂れず、フラックスの残渣が容易で腐食性がない。さらに、厳しい品質管理体制のもとで製造されているため、高品質なフラックスを安定的に供給することができ、自社製造体制により、中間マージンをカットし、低価格で提供している。

また同社では、フラックスを製造するにあたり、自社でろう付けを行うことで新フラックスの開発に活かしている。

「シルフラックスＳ８」は、超硬合金用として開発されたもので、超硬合金に対し銀ろうの流れを良くし、ぬれ性も改善。酸化防止効果が絶大で銀ろうの効果を最大限に引き出すことができる。フラックス自体の切れがよく、飛散も少ないため自動ろう付機に適しており、比較的乾燥も速いので手塗りにも適している。

今後も技術的支援はもちろん商品開発においても、ユーザーに合致するものつくりを目指していく。少量の試作ロットでもろう付けが可能なので、気軽に問い合わせてみてはいかがだろうか。