貿易商社のグローバルコードは、ポリエーテルエーテルケトン（ＰＥＥＫ）を主成分とするＰＥＥＫ塗料「オリーブ®ピークコート」の日本市場への展開を進めている。同塗料は、韓国の特殊塗料の開発・製造会社「Ｚｅｎｉｔｈ（ゼニス）社」が開発したもので、現在、食品・自動車・電子部品など、様々な産業で幅広く導入され始めている。

ＰＥＥＫ樹脂を粉末にして水に溶かし、スプレーで吹き付けた後に、約３８０～４００℃（基材温度）で焼成することで成膜される。他のコーティングを凌駕する耐熱性・耐薬品性・耐摩耗性・低摩擦性等の機械的特性を持つ樹脂を金属等の素材に塗布することで、寿命を大幅に延ばし、リコーティングの頻度を減らせ、生産効率の向上とコスト削減を同時に実現。また非粘着性においても、フッ素コーティングに次ぐ高いパフォーマンスを発揮。国内大手家電メーカーの炊飯器内窯に採用されて20年の実績があり、塗膜の剥がれが一切ないのが強みだ。

２０２８年までに制限発効が見込まれるＰＦＡＳ規制を見据え、環境負荷の少ない代替素材として「オリーブ®ピークコート」への移行を検討することで、将来的なリスクを回避し、持続可能な生産体制を構築することができる。

最近では、量産が始まる企業も出始めており、非常に将来性のある商材のため、新たな市場や顧客層にアプローチを展開していく。



2025年5/14～5/16　高機能素材Week内「塗料・塗装設備展（大阪）」出展　ブースNo.17-39