さまざまなゴム製品を設計・製造するイナバゴムは、独自の設計シュミレーションシステムの確立により、設計・試作段階から量産までを完全サポート。

感圧導電性ゴム「イナストマー®」は、圧力変化によるゴムの変位に応じて、電気抵抗値が∞から数１００Ω台まで変化する、同社オリジナルの感圧導電性ゴム。電気抵抗値は、無加圧状態で∞を示し、加圧するにつれて低くなり、減圧するにつれて∞へ戻っていき、この特性を利用することで、感圧センサーとなる。主にゴム材料（シリコンゴム）と導電性粒子（カーボン）の２つの材料から成り立っており、絶縁性の高いゴム材料の中に導電性粒子を一定の配合割合でほぼ均一に混ぜることで感圧導電性を付加。無加圧状態では導電性粒子は互いに接触しておらず、加圧すると導電性粒子が次第に接触し始め、導通経路が形成され、軽く触れると小さく、強く押せば押すほど大きく、押した力の強弱によって連続的に抵抗が変化する。

薄膜型感圧導電ゴム0.1㎜を開発

感圧素子には新規開発した「薄膜型感圧導電ゴム」を使用することで、センサーの薄形化が可能となった。「薄膜型感圧導電ゴム」は厚さ0.1㎜のゴム素材のみでの販売も対応。同製品は自律型ロボットやペンタブレット、電子楽器、電動工具、など広範囲に応用され、圧力分布測定などの分野にもニーズは広がっている。
※センサエキスポジャパン２０２５（東京ビッグサイト）出展予定