グリーンテック＆ラボは、未来の食糧問題と農業の効率化に革新的なアプローチで挑む日本のスタートアップ企業。同社の中核にあるのは、ＬＥＤ植物工場における「倍速栽培法」という独自の技術で、従来の農業の常識を覆すスピードで植物を成長させることを可能にした栽培法だ。

同社が開発した「倍速栽培法」は、この光の当て方を最適化することで、植物が持つ潜在的な成長スピードを最大限に引き出す。
　従来の植物工場では、青色と赤色のＬＥＤを一定の比率で混合した光を連続的に照射するのが一般的だったが、同社は白色と青色のＬＥＤを特定のサイクルで交互に照射する「ＴＢ–Ｂｌｕｅ法」という画期的な技術（トヨタ紡織株式会社との共同開発）を導入した。この光の点滅技術と、その他の環境要因（ＣＯ２濃度、培養液の管理など）を組み合わせることで、レタスのような葉物野菜の栽培期間を劇的に短縮することに成功した。

具体的な数値で表すと、一般的な植物工場で単位面積あたり80ｇのレタスが毎日２株獲れるものが、この倍速栽培では単位面積あたり１００ｇ以上のレタスが毎日３株獲れる事になる。

また、単に野菜を生産して販売するだけでなく、自社の技術を導入したいと考える新規参入企業や研究機関に対し、ＬＥＤ照明や栽培装置の販売、さらには工場設計から栽培ノウハウに至るまでの包括的なコンサルティングを提供。

植物工場事業は初期投資が大きく、技術的なノウハウがなければ失敗しやすい分野だが、同社が「収益性を高める植物工場運営メソッド」を提供することで、参入障壁を下げ、持続可能な農業ビジネスの実現を支援している。

気候変動による農作物の不安定供給や、農業従事者の高齢化といった社会課題が深刻化する中、天候に左右されない安定的な屋内生産システムは、食の未来を支える重要なインフラとなり得る。同社は、特許技術を駆使して植物工場の常識を塗り替えることで、日本の、そして世界の農業のＤＸ（デジタルトランスフォーメーション）を加速させる存在として、大きな注目を集めている。

納入実績

■長谷工コーポレーションのブランシエラ海老名
2025年12月　マンション併設型植物工場を納入

■福島県双葉町：震災復興に繋げる新規事業
2024年5月　小型栽培システムを納入

■トヨタ紡織株式会社
2023年3月　小型栽培システムを納入