一般に画像の処理や管理を目的としたソフトウエアは、広いユーザー層に受け入れられるべく汎用性を重視して開発されることが多い。 その点、株式会社システムインフロンティアの製品群は、そのターゲットを電子顕微鏡関連に絞ることで性能や価値を高めることを志向してきた異色の存在といえよう。
同社では設立以前より国内･海外の大学・研究機関と接してきた経験から、欧米の研究組織と日本の研究組織の違いに着目し、日本の電子顕微鏡ユーザーが導入しやすいソフトウエアの姿を追求するという命題を掲げた。

そして、ソフトウエア開発者に対し、自身による電子顕微鏡操作の習熟や、学会・研究会への参加を通してのユーザーと同等な立場での情報交換を推奨することで、ユーザー目線での製品開発・評価が行えるよう努めてきた。
こうした姿勢が次第に評価を受けるようになり、昨今では、 ユーザーに最も近いソフトウエア開発集団 として支持を受けるようになっている。
興味深い事には、そのコンセプトが欧米の研究者にも受け入れられ始めたのか、海外への売り上げも年々、増加傾向を示している。