日鉄住金高炉セメント株式会社
最終更新日:2016.02.03
高炉セメント
高炉セメントは高炉スラグの働きにより普通ポルトランドセメントを比較して次のような優れた特性を持っています。
1.CO2削減等の環境負荷低減効率が大きい
高炉セメントは高炉スラグ微粉末(エスメント)を混合していますので、普通ポルトランドセメントに比べて、セメントを製造する際の石灰石使用量を削減でき、その脱炭酸や焼成用エネルギーに起因する炭酸ガスを削減できます。エスメントは、焼成の必要がないため、高炉スラグの分量が多い高炉セメントほど炭酸ガスの排出量を低減できます。
2.強度がよくのびる
高炉スラグの潜在水硬性により長期にわたって強度が増進し、普通ポルトランドセメントを凌ぐ強度を発揮します。
3.発熱が少ない
高炉スラグの水和反応に伴う発熱量は、クリンカーに比べて少ないため、高炉セメントの水和熱は普通ポルトランドセメントよりも少なく、スラグの分量が多いほど水和熱は少なくなります。
4.耐久性が向上する
高炉スラグの水和特性によって緻密で強固な硬化体をつくります。その硬化体は塩分の遮へい性、水密性、化学抵抗性に優れています。コンクリート構造物の劣化現象であるアルカリシリカ反応や塩害の対策として非常に有効で、構造物の耐久性向上のためにその使用が推奨されています。
使用および施工に際しての注意点
▶︎コンクリート配合設計の際、同一スランプを得るための単位水量の目安として、普通ポルトランドセメントと比較して、高炉セメントA種は同等、高炉セメントB種は1~2%、高炉セメントC種は2~3%、それぞれ小さくしてください。
▶︎高炉セメントB種、低熱高炉セメントB種及び高炉セメントC種は、初期強度が低いため、普通ポルトランドセメントよりも所要の養生期間が長くなります。特に低温時は、強度発現が遅れるので、養生期間を延長するとともに入念な養生が求められます。
▶︎化学混和剤や膨張材などの混和材料は、普通ポルトランドセメントと同様に使用できます。ただし、配合によって適正使用量が異なります。
▶︎高炉セメントを使用したコンクリートの表面が初期材齢において
青緑色になることがあります。
これは高炉スラグの中に含まれる微量の鉄分の影響によるもので、コンクリートの品質には全く問題ありません。この色は、コンクリートの表面が空気に触れることによって次第に薄れていきます。
▶︎高炉セメントを地盤改良工事に使用する場合、条件によっては改良土の六価クロム溶出量が土壌環境基準を超える可能性がありますので、必ず事前の試験にて改良土からの六価クロム溶出量が土壌環境基準以下であることを確認された上でご使用下さい。
詳しくはこちら
製品情報一覧
-
2016.02.03更新
基本情報
企業名 | 日鉄住金高炉セメント株式会社 |
---|---|
設立 | 1999年 |
代表者名 | 江頭 秀起 |
資本金 | 15億円 |
従業員数 | 178名 |
連絡先 | 〒803-0801 福岡県北九州市小倉北区西港町16番地 電話番号:093-563-5114 FAX:093-563-5109 |
ウェブサイト | https://www.kourocement.co.jp |
ニュース
-
2016.06.30更新
日鉄住金高炉セメント株式会社 へのお問い合わせ
メールでのお問い合わせ
KJC Biz経由で問い合わせる
電話でのお問い合わせ:フリーダイヤル0120-220055
※お電話の際はお問い合わせ番号をお伝えください
問い合わせ番号:T-0011620
受付時間:平日10:00~18:00
FAXでのお問い合わせ:FAX 03-3364-5523
受付時間:24時間365日