細胞製品の信頼性と培養プロセスの拡張性

テルモ株式会社の血液・細胞テクノロジーカンパニーであるテルモＢＣＴは、血液を安全かつ効率的に血液製剤化する装置を提供するとともに、細胞治療やアフェレーシス治療のために血液中の特定の成分を分離・採取するための装置、成分採血、手動及び自動全血処理及び病原体低減化技術などのユニークな製品構成を有している。一例として、フラスコを用いた細胞培養では、多くの人手を要し、開放系での手作業を伴うが、Quantum細胞増殖システムは、細胞の製造での複雑かつ間違いが起きやすい⼯程において、⾃動化によりマニュアル培養のリスクを低減する。多岐に渡る細胞製造処理の⼯程⾃動化により、⽣産性を向上し、作業効率化に寄与する。約11,500本の中空⽷からなるバイオリアクターが搭載されており、培地やガス交換のための閉鎖回路を構成。

また、処理プログラムはカスタマイズ可能で生産ニーズに応じて調整が可能。細胞培養プロセスの再現性と拡張性を向上させ、バイオ医薬品の産業化をさらに加速させていくだろう。