三和は、試験装置の制御盤、配電盤の設計組立を主力としており、構造設計から組立・検査・納品まで、技術者による修理・現地改造及び設計変更等も含め、一貫した流れを構築している。

次世代の「農業」を思い、省力化を目指す

今後10年未満の大量離農問題が危惧される中、農業の省力化・省人化が切り札となり自社の技術が問題の解決になるという思いで自治体とともに製品開発を進めていった同社。葉物野菜の高収量・省力化栽培を実現する除草ロボット製品化開発は、埼玉県の令和２年度社会課題解決型新技術・新製品開発支援事業に採択された。
　「日本では欧米のように大規模装置化は難しい。小ぶりながらスパイスの効いた技術、安価で農業従事者にとって手に取りやすい製品群をそろえていくことが重要だ。」そう語るのは代表で工学博士の西野氏。「農業の省力化を制する者は他の省力化も制する」という理念のもと、今後も同社は社会全体の理想を実現すべく、時代の変化に即した製品を届けていく。