安定発電できる純国産のエネルギー

２０１８年４月に設立３０周年を迎えたイワテックは、太陽光発電をはじめ、地熱・バイオマス・小水力発電等の多様な地域資源を有効に利活用し、環境にやさしい循環型エネルギー社会の実現を目指している。同社は、温泉熱を地域の新たなエネルギー源として着目し、候補地検討から地下の地熱探査、発電量試算、詳細設計、建設に必要な官庁手続きを行い、約２年半の歳月を経て、２０１８年６月に「イワテック第一温泉発電所（鹿児島県霧島市）」の運転を開始した。丸尾温泉地域の特性を活かした同発電所は、温泉井戸から排出される未利用蒸気を利用し、日照や天候に左右されることなく２４時間、年間を通して安定した発電が可能。また、CO2の排出量がほぼゼロで環境に優しいのはもちろん、燃料費がかからない。今後も、温泉の余剰蒸気・熱水を利用した温泉バイナリー発電の普及に注力する。