低消費電力で耐久性が高く移動も可能

気象観測機器メーカーであるヴァイサラは、ソーダー方式のリモートセンシングシステム「Triton®（トライトン）ウィンドプロファイラ」を展開している。音波で上空200mまでの高さの風況を計測可能で、７ワットの低消費電力で使用できる。ソーラーパネルから電源供給されるため、無人で連続稼動が可能。気象観測塔を建てるのが困難な場所にも簡単に設置でき、数時間以内でデータ収集を開始できる。堅牢で耐久性が高く、あらゆる気候における過酷な環境下での移動を伴う配備にも対応でき、高いデータ取得率を誇る。Triton®を用いることで、階層、時間ごとの風速を把握できるだけでなく、湿度や温度、気圧などのデータも得られる。

また、風力発電の運用企業もTriton®の機能を用いて費用対効果の向上と風力発電資産の最適化のために役立てており、発電パフォーマンステストや後流効果の調査、気象観測鉄塔の検証など、幅広い用途で活用されている。