高知の地場企業として空気清浄機の技術・ノウハウを活かした事業を展開するコア電子は、全国に新鮮な風を吹き込むべく日々挑戦している。

優れた機動性とスピード

同社は、高知工科大学と共に鮮魚保存などに使うスラリーアイス連続生成装置「FRESH・SNOW」を開発した。従来の装置が時間をかけて大量生産するものであるのに対し、今回開発された装置は必要な時に必要な量だけ製造可能という優れた機動性が強みである。
装置に水道水と海水を流して塩分濃度1％に調整された混合液体を、円筒型の回転式3枚刃のついた製氷機に入れる。すると円筒内部に氷の膜が付着し、３枚刃が削り取っていく。刃の角度や回転速度によって0.05〜0.2ミリメートルの細かい粒子となり、スラリーアイスが完成。水と海水を入れてからおよそ15分で出来上がる。
同製品は1分あたり1リットル製造するタイプと5リットル製造するタイプの2種類の機種があり、生産量に細かく融通がきく様になっている。比較的小型であることや機動力が高いことにより、小売店や飲食店から注目を集めている。