近年、出荷後のトレーサビリティの重要性が高まっている。金型を使用する生産現場では目に見えない職人の勘・コツに頼る部分が多く、解析の指標を作成するのは困難とされてきた。生産時の金型温度のプロファイルを記録できればよいのだが、生産現場では作業効率を落とすわけにはいかない。

その様な自動車部品メーカーの課題から匠ソリューションズは、ワイヤレスで生産時の金型温度を詳細解析できる「TWINDS-T」を開発し、アルミダイカストや樹脂成形の生産現場で生産不良解析に貢献している。その特長は①詳細解析が可能な0.1秒単位の記録、②WiFiで断線心配が無く離れた部屋へデータ送信、③コンパクトな名刺サイズ本体、④工場内で使用可能な防水・防塵機能、⑤20万円以下の購入しやすい価格など生産現場の声を反映したものとなっている。金型温度の可視化によってIoT導入の契機となり生産現場に貢献し、溶湯炉や他の設備からの引き合いも増え、カスタマイズ製品も対応可能。