赤川硬質硝子工業所は、原料調合、溶解、成型を一貫して行う硝子工場。溶融した硝子を顆粒にする、バルブにする、パイプにする、ロッドにする、プレス成型する、ブロック状にする等の加工を行っており、専門性の高い硝子の少ロット、多品種生産にも対応している。

気体を通すことができる硝子!?

同社の「風を通すガラス」は、ナノサイズの穴が開いたポーラスガラスで、穴の大きさをコントロールすることで、必要な気体のみを通すということができる。ポーラスガラスとは、均一なガラスを熱処理によって複数の相に分離し、その可溶性の相のみを薬品で溶出することで、多数の細孔を形成している。気体・液体等の分子やイオンの吸着性が高く、製造条件を変えることにより、極めて均一の細孔を造ることができ、その細孔の大きさを変えることにより、分離フィルターに使用することができる。
同社は、小ロットでも顧客が要望する特殊な硝子を開発から製造まで対応できる頼もしい企業である。