落下エネルギー規模は3000kJまで対応

東亜グラウト工業は、落石や雪崩の多いスイスより導入した「リングネット落石防護柵」に新たな衝撃緩衝装置を組み込んだRXEタイプを加えた。
　硬鋼線をリング上に編んだ特殊金網（リングネット）と、ワイヤロープに取り付けられた衝撃緩衝装置（Uブレーキ）、地山に設置される反力体（ワイヤロープアンカー、異形鋼棒）によって、最大3000 kJまでの高エネルギー吸収を可能とした。現地条件に合わせて4タイプ（RXE–500、1000、2000、3000）から選定でき、設置に関する制約条件及び項目が少なく、あらゆる斜面条件下において設置できる。また、Uブレーキは1個あたりのエネルギー吸収能が高く、設置個数を減らすことが可能となり、落石捕捉後の部品交換が容易になった。

環境と共生し安全と経済性に優れた斜面防災対策として、落石や土砂、土石流、雪崩などの自然災害から人命や財産を守り、安心して住める国土作りに貢献する。