「オーダーメイドのAGV」というニッチな分野で活躍しているシコウは、搬送物や環境に合わせたシステム設計で、製造業だけではなく食品業界や医療業界のような非製造分野に最適な無人搬送車（AGV）を提案している。

2019年に金沢テクノパークへ本社を移転。板金工場ではミリ単位の高精度な溶接を一つ一つ人の手で丁寧に行い、組立工場では大型で特殊なものづくりが可能。また、AGVのパーツ構成は、殆んどが汎用品にて構成がされており、PLC（シーケンサ）にて制御をしているので、開発パーツが少ない分、余計な開発コストは計上されずコストパフォーマンスに優れ、新規システムのみならず、老朽化したシステムの更新も多く手掛けている。

同社のスライドリフト搭載AGVは、上昇・スライド・下降の動作で搬送物を自動積載する。これにより、地上設備に駆動源が要らず低コストでの搬送が実現し、コンベアの導入費や設置場所の問題を解決。また、新たな取り組みとして、カメラの映像を活用した無軌道のAGVシステムの開発などを手掛けている。

一品物開発に注力し、生産ラインの問題を解決する唯一無二のAGVを開発し続けている。