陶磁器用顔料製造会社として創業した中島産業は、新規事業の立ち上げに務め、オゾン発生無声放電体、環境対応黒色無機顔料などを現在は生産している。

同社オリジナル商品「オゾン発生装置用の無声放電電極」は、金属にオゾン発生に適したガラスセラミックスを表面処理したもので、オゾン発生効率が高く、印加電圧も従来と比較して１／10になり、オゾン発生装置の設計も自由にでき、小型化、大型化が可能。今までにない強度と発生寿命も長く、電圧制御によるコントロール性が良いという利点もある。

また、次世代環境対応として、コバルト・クロム・ニッケルフリー〝ランタン・マンガン系〟黒色無機顔料を開発。他に比類無い体積抵抗率10の10乗Ω・ｍという「高電気絶縁性」を持ち、高温でも色落ちしない特長があり、ランタンはＸ線を遮蔽する特性を持っている。自動車ガラス用黒色顔料を中心に、セラミックス部品向け、モバイル機器向け、電子機器向け、半導体封止材向けなどに展開する。