ダイナミックマップ基盤は、安全・安心な自動運転の実現に貢献すべく、高精度３次元地図データを全国で整備している。このデータを社会のＤＸ化に役立ててもらうために、様々なアプリケーションの開発に取り組んでおり、今回、高精度３次元位置情報データを提供するプラットフォームとして３Ｄｍａｐｓｐｏｃｋｅｔを構築した。

その最初のアプリケーションとして、「高精度３次元地図」と高精度の自己位置推定が可能な「ＲＴＫ測位」と組み合わせた「除雪支援システム」の開発・実証を進めている。積雪や降雪の環境下で見えなくなってしまっている道路上の構造物（マンホール、グレーチング、橋梁ジョイント、区画線など）や道路周辺の構造物（ガードレールなどの路肩縁など）を見える化し、投雪を行えない民家や構造物、路地などに対しては仮想構造物として「投雪禁止エリア」を提示することによって、熟練除雪オペレーターが減少する中、事故やトラブルのない除雪作業をサポートすることを目的として開発。来冬からのサービスインを予定している。

今後、交通事故が発生した際、発生現場に赴くことなく道路状況に関する情報収集活動を支援できるＷｅｂツールや道路周辺設備の管理を可能とするようなＷｅｂツールやＸＲツールなどの準備も進めている。