２０３０年度の温室効果ガス削減目標を背景に、昼夜関係なく風があれば電力を生み出し、温室効果ガスの排出もしないクリーンなエネルギーとして〝風力発電〟が注目されている。四方を海で囲まれた日本には洋上風力発電に適した場所が数多くあり、陸上よりも安定した風が吹くため、電力の供給を安定させやすく、風力発電に適している。

これまで石油、ガスをはじめとする天然資源の開発や科学分野での海底探査、掘削にかかわる事業を手掛けてきた極東貿易は、洋上風力発電の建設に使用される架台等の設計を行うオランダのＴＷＤ社の協力の元、２０２２年１月に㈱トリオマリンテックと㈱ＴＷＤ Ｊａｐａｎを設立。両社の強みを活かし、製作・メンテナンスまで可能な事業スキームを構築し、洋上風力風車に関する経験・ノウハウが蓄積できるようになった。またＴＷＤ社が日本企業向けに行う設計の契約の窓口も対応している。

一般海域における洋上風力発電所の建設は24〜25年度にピークを迎えると想定し、風車の建設を行う大手ゼネコン会社からの受注の拡大を図る。洋上風力発電は、脱炭素社会の実現、経済効果の両面から大きな希望となる。