まだまだ人が密に集まることが難しい中、ホリケングループ（茨城県つくば市）が開発した「安災システム」は、時間や場所を選ばず安全衛生協議会、新規入場者教育などの会議、協議会、教育を実施する新しい伝達システムとして注目されている。

密避け隙間時間を活用

日本国が定めた建築労働災害の法令である、安全衛生協議会・災害防止協議会・新規入場者教育をすべてアプリ上から、いつでもどこでも実施可能。現場入り前日や、移動中でも協議会や教育の受講ができ、空いた時間で参加できるようになり、参加率の大幅な拡大も期待される。情報や書類の保管庫として、元請け会社から建築図面や仕様書などの現場書類、写真や動画などをアップロードし、現場で作業する下請け会社に同じ情報を共有。現場メンバー全員が安全に対する意識や現場の状況を把握することができ、労働災害のリスクを軽減できる。チャットで意見や連絡も可能。

また、簡単な操作で注⽂書や注⽂請書の作成から管理まで⾏うことが可能。元受から２次、３次、４次と発生する注文書・注文請書・工事請負契約書を自動で作成され、交付した注⽂書や請書、契約書はマイページへ保存可能。書類の印鑑は直筆サインで完了。注文書アプリは、発注者はゼロ円、発注請書は１５０円のみのリーズナブルな価格となっている。

より多くの責任者や現場で働く人たちの無駄な時間とルーティン業務を省力化するなど、多様なニーズをすべて網羅した安災システムは、時間的・仕事量的な負担を減らし、生産性の高い仕事に結び付けることが実現できるだろう。