ドローン撮影データから森林情報を解析する「ＤＦ Ｓｃａｎｎｅｒ」は、「誰もがドローンで森林の状況を観測し、数値で現状や価値を把握できる環境を作りたい」という思いで開発された。

ＤＦ Ｓｃａｎｎｅｒは、ドローンで上空から撮影された画像から、樹高の計算、各樹木の検出、樹種識別、胸高直径・幹材積・炭素蓄積量推定などの解析が各樹木単位でできる。大きな強みとしては、画像にＡＩを用いる樹種識別であり、オルソ画像にＡＩを用いることで、これまで航空機データなどで識別不可能であった数多くの細かな樹種の識別が可能となった。また、これらの解析した情報は林班など特定の範囲で抽出することが可能で、範囲内の樹種ごとの樹木本数や平均樹高、材積量の把握ができる。さらにレーザードローンで取得した高さデータと共に解析を行うことでＪクレジット創出にも活用できる。入出力は一般的なＧＩＳフォーマットに対応しており、他のＧＩＳソフトでの利用も可能。さらには、広葉樹や各座標系対応、言語切り替え機能の実装により、針葉樹林だけでなく様々な森林での利用や海外での利用も可能。

ドローンで簡単にかつ低コストに森林の状況や炭素排出権取引などの価値を各樹木単位で把握することで、森林保全と林業の効率化を実現していく。