矢部川電気工業が開発した「水素燃料ガス計測装置」は、２０２１年にＪＩＳの審査に採択され、現在ＪＩＳ原案作成委員会にて審議中の製品だ。

同装置は水素燃料ガスをオンラインで連続計測するもので、燃料電池セルと同様の構造・原理を持つ水素ポンプ型センサーを搭載し、水素燃料ガス内の不純物を０〜０・２ｐｐｍで計測でき、水素ガスの品質管理に使用している。水素製造装置の水素ガスを抜き取り検査ではなく、オンラインで連続分析を行い、標準ガスで自動校正しているため、専門分析員は不要。

サンプルガス流量が他製品と比較しておよそ30分の１で済み、水素ガス使用量が少なく済むことから、ランニングコストが低減できる。また、計測水素ガスの圧力が小さくおよそ５分の１と低いため、安全性にも優れている。

同装置はＪＩＳ制定後、市場への拡販を開始する予定だ。水素社会の到来で水素燃料ガスのニーズが高まりを見せる中で、注目度の高い製品となるだろう。

JASIS 2023 出展

会期：２０２３年９月６日〜８日
会場：幕張メッセ
小間番号：４Ａ–１００５