東南アジアを中心として広がる天然ゴムのプランテーション。その樹液はゴム製品の原料として世界中で使用されている。一方で、毎年発生する天然ゴムの実は利用用途が無く、そのまま放置されていた。しかし、有用成分のポテンシャルは高く様々な利用可能性を秘めている。

未利用資源の有価値化

カーボンニュートラルに寄与する有望なスタートアップ企業のＩｎｎｏｖａｒｅは、「天然ゴムの実由来バイオリファイナリー」を発明、基本特許技術を取得した。これまで未利用資源として放置されていた天然ゴムの実を原料として、カーボンニュートラル燃料であるバイオディーゼル燃料、バイオメタンガス、およびバイオ炭を生成するアップサイクルの実用化を行う。本技術はカーボンニュートラルだけでなく、プランテーション農家の収入向上など、社会インパクト創出を実現する。また天然ゴムの実の有用成分の利用価値を最大化するために、日本やタイの大学との更なる共同研究を行い、新技術の実装や研究者育成なども行っていく。

天然ゴムの実由来のバイオリファイナリー事業を通じて、「グリーンテクノロジーで、青い地球を未来へつなぐ」というビジョンの実現に向けて進んでいく。