日本の道路総延長は地球約32周分に相当する約１２８万キロ※。高度経済成長期に整備された膨大な量のインフラが老朽化し、さらには全国的に土木技術人材も予算も限られる中で、より効率的なマネジメントが求められている。

「ＧＬＯＣＡＬ–ＥＹＥＺ（グローカルアイズ）」は、ニチレキとスマートシティ技術研究所が、東京大学との共同研究をもとに開発した、道路点検ＤＸシステムである。パトロール車などの一般車両に取り付けたスマートフォンで舗装道路を撮影するだけで、路面のひび割れ、わだち掘れなどを「誰でも、どこでも」簡単に点検することができる。専用アプリで撮影した動画から抽出した画像をクラウド上にアップロードするとＡＩによる自動解析が即座に行われ、インターネット上でいち早く点検結果を確認可能。

人力に依存せず、高効率・低コストで路面の状況を把握できる「ＧＬＯＣＡＬ–ＥＹＥＺ」。点検後も、ニチレキが長年培った舗装のノウハウで、豊富な製品・工法からベストな補修方法を提案。事後保全型から予防保全型メンテナンスへの転換をサポートし、舗装の長寿命化につなげる。

※出典：道路統計年報２０２２／国土交通省
　地球一周を約４万キロとして換算