溶射装置メーカー英国メタライゼーション社の日本総代理店の澤村溶射センターは、溶射装置、レーザークラッド装置、ブラスト装置、集塵装置、ロボット、溶射・ブラスト材料の販売から設備設計、装置のメンテナンスまで行っている。

風力発電産業で使用される大型の構造物にも採用

洋上、陸上問わず数多くの風力発電メーカーのタワー、モノパイル、トランジョンピースといった部材に同社の溶射装置は採用されてきた。風力発電タワーは保護すべき面積も大きいため、従来の溶射システムでは効率的に対応できない。しかし、メタライゼーションの実績ある同社のＡＲＣ５２８Ｅ–ＡＣＤ／Ｓ１５００システムは、最大１５００Ａで動作し、２台の溶射装置で１０００㎡の面積を６時間もかからずに溶射することができる。定格使用率、負荷サイクルともに１００％であり、ワイヤ詰まりなどのチョコ停のトラブルも最小限に抑えられる。

最大直径10ｍや６ｍ。長さ60ｍ、30ｍなどのタワーにも対応できるため、国内外問わず引き合いが多い。風力発電での代表的な採用例はＷＥＬＣＯＮ社、ＣＳ ＷＩＮＤ社など。詳細は同社のＨＰに代表的な納入実績が掲載されている。日本国内でも、同装置はすでにダクタイル鋳鉄管用途や建材関連24時間稼働の工場ですでに多くが採用されている。

土地の制約で自動化できない場合は、手動で作業を行うことになるが、同社の軽量のＡＲＣ１５０／Ｓ５００（19）溶射装置で対応可能。１台で約40～50㎡（膜厚１００㎛）を１時間で溶射することができる。