東京精電は、電力変換装置（電源）や試験器、負荷装置などの設備、組み込み電源、変成器（トランス、リアクトル）、センサ（シャント、ＶＴ、ＣＴ、分圧器）などの開発、設計、製造、販売を手掛け、顧客の細かいニーズに応えるカスタマイズ製品を多品種少量（１台から）生産体制で対応している。特にシャント、ＶＴ、ＣＴ、分圧器は今後の新しい柱となる事業と位置づけ別枠で部署を立上げ前年の売上倍増に向けて力を入れている。

ラインナップを一新している抵抗負荷装置と力率可変負荷装置は強制空冷式として小型・軽量・低価格を売りに拡販している。この負荷装置、シャントの技術を応用し、近年電池開発用途で大電流負荷装置と大電流の定電流電源のラインナップも進めている。また、短納期対応を売りに高周波リアクトルの在庫販売シリーズ（ＴＳＬ２シリーズ）は、インバータ／コンバータ等の開発分野において、開発期間の短縮という市場のニーズに応えている。

耐電圧試験器は標準的な５ｋＶ–５００ＶＡの製品に加え小型・低価格を実現した３ｋＶ–30ＶＡや電圧を10ｋＶまで出力できる10ｋＶ–５００ＶＡまで在庫販売し、短納期に応えている。また、標準品をベースに１００ｋＶ–２００ｋＶＡまでの範囲の中で顧客の要望に沿ってカスタム対応するとともに、自動昇圧によるシーケンス対応など細かな要望にまで対応しシェア拡大を図っている。